オーブル街に眠る

私立恵比寿中学・インターネット・野球

専攻ガイダンスと入所試験を終えて

私が在籍している文学部には17もの専攻があり、2年進級時に各人が希望する専攻へと振り分けられるシステムになっている。しかし、中には希望人数が受入人数を大幅に超過する専攻もあり、人気のある専攻ではほぼ確実に専攻振り分け試験が実施される。

そもそも私がこの大学に入学したのは社会学専攻で非常に魅力ある教授が教鞭を取っているからであり、他に何か惹かれた要素があるかと聞かれても即答する自信はない。強いて言うなら1学年が教養課程である点だが、語学に重きを置く方針に疑問を抱く私にとっては、カリキュラム全体を概観するとさほど魅力的だとは言えない。

そして、その社会学専攻では毎年のように振り分け試験が行われている。とある教授の話によれば、ここ16年で無試験だったことは一度たりともないのだという。なお試験内容は、社会学に関する参考図書を一冊丸暗記し語句問題に答えるという、至極単純なものらしい。大学内での選考試験としてこの姿勢はどうなのだろう。確かに客観問題でなくては間違いなく不公平が生じるのだが、せめて小論文か作文でも書かせたほうがよいのではないだろうか。

とにかく、社会学専攻には何としてでも入らねばならない。第2希望の専攻も定員を超えるのが常で、やはり振り分け試験を行うという。そのため、仮に第1希望が叶わなかった場合、私は自動的に第3希望に回ることとなる。第3希望は情報学なのだが、文系で情報学となると少し中途半端な印象があり、いっそ理系に転身して専門的な知識を得たほうがよいのではないかと考えている。もちろん冗談だが。

 

変わって試験の話。

大学の研究機関に文系向けの研究所があるのだが、昨日はそこの入所試験を受けてきた。毎年倍率は3倍を下らない人気で、マスコミや広告代理店への就職を狙う学生がこぞって入所を希望するという。私の場合、そのどちらへの就職も希望しておらず、ただ主専攻とは別にインターネットに関する研究も行いたい、という大雑把な志望理由である。

一次試験突破の可能性は5分5分といったところだろうか。手応えはあまり無い。もともと入所を強く希望していたわけではないとはいえ、もう少し勉強すべきだったと反省している。試験の休み時間に周りが話しているのを聞くと、やはりジャーナリズムに関心がある受験者がほとんどのようで、コンピュータやインターネットしか頭に無い私としては幾分か落胆せざるを得ない。

今のところ、主専攻として社会学、副専攻としてメディアを学ぼうと考えているので、こちらに受かっていると非常に有り難い。主専攻とは違い、こちらは落ちても大きなダメージはないものの、やはり学問の幅を広げるという意味でも是非合格させていただきたいものである。

 

さて、休日も終わり、明日からまた講義が始まる。早く帰省したい。